車椅子に座布団を敷くのはやめましょう!
車椅子専用クッションとは
車椅子専用クッションの使用目的
車椅子に長時間同じ姿勢で座る事によりお尻が痛くなり床ずれ(褥瘡)になる事を予防する為に使用します。
また、ずれ落ちや姿勢が崩れることを予防出来るように作られています。
車椅子用クッションの大きさ
車椅子の座面に合う形で作られています。
殆どの場合、標準型車椅子に合わせて座幅40cmで作られています。
車椅子用クッションの素材
内部素材は主に「ウレタン」「ラテックス」「ゲル」「空気」
座布団とは
座布団の使用目的
座布団は床または畳に座るときに敷き、直接お尻が床や畳に当たり冷える又は痛くなる事を防ぐ物です。
座布団の上に座り、動く事を想定しておりません。
座布団の大きさ
サイズは43cmを超えるものが殆どで、大きい物では67cmにも及びます。
座布団の素材
内部素材は主に「木綿わた」か「ポリエステルわた」
大きさが合わない。でも、それだけではない。
車椅子の座面幅は標準で40cm。
座布団の大きさでは座面に凹凸や偏りが出来、それだけでも姿勢を崩します。
しかし、それ以上に問題なのは車椅子を利用して移動する事により、その振動でお尻がずり落ちる、又は座布団ごと車椅子から転倒してしまう可能性が大きいことです。
普通のクッションなら?
では、座布団ではなく、小ぶりのクッションではどうでしょうか?
確かに、幅さえ合えば凹凸はなくなりそうですが、通常のクッションはクッション性を良くする為に綿を多くいれ中央が膨らんだ形になってはいないでしょうか。
そうなると、座布団と同じように姿勢の崩れをきたし、同様の問題を起こしかねません。
使う人の事を考えて
価格だけで決められている現実
当社にご相談いただく殆どの方は、ご使用者様ご本人ではありません。
その方々が最初に気にされる事は「価格」です。
乗り心地を気にされる方はまだまだ少数派です。
介護の専門家であるケアマネジャーや相談員ですら、まずは「価格」から選定依頼されることが殆どです。
クッション性の無い布製のシート
標準型車椅子と呼ばれる比較的価格の安い物は、殆どが布製の座面シートを採用しておりクッション性に乏しい物です。
クッション性のお話をさせていただくと、かなりの確率で上記の様な座布団や通常のクッションによる代替が切り出されます。
クッション性の問題だけならば、あるいは車椅子で移動しないならば「無いよりマシ」となります。
ただし、その場合であっても最低限、座布団と座面シートの間に滑り止めシートを敷く等の対応はお願いしたいところです。
使う人(座る人)の事を考えてみて下さい
パイプ椅子やレジャー用の折りたたみ椅子に長時間座っている感覚に似ています。
ただし、通常はその椅子で動く事が無い為、振動をうけると言うことも無いでしょう。
車椅子に長時間座っている事は、本当に苦痛を伴います。
通院等で20分に満たない短時間であれば、あえて座り心地に拘らなくても良いかも知れません。
しかし、20分以上座り続ける必要があるならば、せめて座り心地を考慮していただきたいと思います。
おすすめの車椅子専用クッション
デュオジェルクッション
幅広タイプ
レンタル価格 | 2,200円/月 |
介護保険適用 | 220円/月 |
幅広タイプの車椅子にピッタリの専用クッションです。
流動シリコンジェル内蔵でお尻が痛くなりくい!
サイズ:42×42×7.5cm
ロホクッション ロータイプ
レンタル価格 | 5,000円/月 |
介護保険適用 | 500円/月 |
床ずれ予防用クッションとして高い体圧分散性を備えています。
体に合わせた調整が可能な空気調節式クッションです。
サイズ:38×38×5cm