介護支援専門員の長田(ナガタ)です。
前回(介護保険料はきちんと支払っているのにサービスが使えない)では要介護認定の申請をしましょうと言うお話をさせて頂きました。
今回は、認定される介護度の違いについて説明していきます。
目次
要介護1?5と要支援1?2の違い
要介護認定には、介護が必要な要介護1.要介護2.要介護3.要介護4.要介護5と言う5段階の状態と、介護が必要になりそうな要支援1.要支援2という2段階の状態があります。
要介護1?5の状態で行われるサービスは介護給付と言います。
要支援1?2の状態で行われるサービスは予防給付と言います。
それぞれ使えるサービスと料金体系が異なります。
介護給付は使ったサービスの回数分だけ支払をします。
予防給付は回数に関係なく月単位で支払をします。
数字が大きい方が状態が介護の必要性が高い
障害者手帳では1級の認定が一番重い為、勘違いされる事も良くありますが、介護保険制度では要介護5が一番思い認定です。
要介護5の方は一日中ベッド上で過ごす「寝たきり」の方が殆どです。
年齢や病気の種類は関係ない
介護度に年齢は関係ない
たとえ100歳であっても、人の手を借りず自分の事が出来れば要介護認定すらされない場合があります。
また、要介護認定されていた100歳の方の介護度が下がったり、要介護認定からはずされたりする場合もあります。
病気の種類や障がいの程度も関係ない
「足が全く動かず、歩く事も出来ない人」が要介護認定されずに「要支援」と認定された為、使えるサービスが少ないと言うケースを何度も見てきました。
自分で頑張りすぎる方や人に弱みを見せたくない方、部屋を這ってでも移動する一人暮らしの方、本当は介護が必要なこういった方が低い介護度で認定される事も少なくありません。
介護度を決めるのは介護されている時間
要介護認定申請を行うと「認定調査員」による訪問調査が行われます。
訪問調査では様々な事が聞かれますが、その全ては「介護にかかる時間」に置き換えられます。
一人暮らしであれば手伝ってくれる人がいませんので「時間がかかっても」「多少はだけていても」なんとか自分自身で着替えます。介助無しで行っている為、「介護にかかる時間」は有りません。
家族がいれば、着替えにくそうにしていたり衣服が乱れていれば自然に手を貸すでしょう。一部でも家族が手を出すという事は「介護にかかる時間」が発生します。
「介護にかかる時間」の積み重ねにより、介護度は決定します。
何が出来るから要支援、何が出来ないから要介護といった明確な決まりはなく、介護にかかる時間が少ないければ要支援になりやすく、介護にかかる時間が多ければ介護度は高くなります。
要支援と要介護で使えるサービスはどう違うのか
実は、要支援者が受ける予防給付と要介護者が受ける介護給付は基本的なサービス内容に違いはありません。大きく違うのは「点数」と「回数」です。
要支援1の方がヘルパーさんにお手伝いを頼む場合は週1?2回。要支援2の場合は、週1~3回。
要介護1以上の場合は、点数と計画により自由。
内容に違いはありませんが、予防給付のほうが料金が安いため訪問介護事業所は基本的に身体介護は行いません。
デイサービスやデイケアなどの通所系サービスも同様に要支援の場合は回数制限があります。
内容に大きな違いはありません。
福祉用具のレンタルについては、要介護2以下に関して一定の制限があります。
車椅子や介護用ベッドなどは例外を除いてレンタルする事が出来ません。
福祉用具の購入については、要支援と要介護の区別なく定められた商品を1割から3割で購入する事が出来ます。
NGTケアプランの取り組み
NGTケアプランでは、出来る限り訪問調査に立会い、事前シュミレーションを行っています。
これにより必要な支援がスムーズに行われ、よりよい在宅生活がおくれるよう支援しています。
当事業所は、東住吉区・平野区・生野区・阿倍野区にて新規の介護相談を受け付けています。
NGTケアプラン
大阪市東住吉区中野2-2-3
電話:06-6701-7753 FAX:06-6701-7754
E-mail:shop@ngt-k.com
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